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いきなりですが、皆さ~ん!キャンプ楽しんでますか?
こんばんは「ハイらぼ」管理人のたき火ちゃんです。
早速ですが、キャンプで長年使っていたテントがベタベタしてきたり、若干嫌なニオイがしてきたり、普段使いで長年大事にはいていたスニーカーの底が剥がれてきたりした経験はありませんか?
それは、「加水分解」という現象です。
テントの加水分解は、キャンパーさん達にとって避けられない問題の一つです。
私達もテントは消耗品として考えていますが、お気に入りのテントは、少しでも長く使ってあげたいですよね!
この記事では、加水分解とは、いったいどういう現象なのか?とその原因と対策。
さらには一度始まってしまった加水分解を復活させる方法について、初心者の方でも理解しやすいように解説します。
この記事はこんな人におすすめ
【初心者必見】テントの加水分解の原因と対策・復活法まで徹底解説の記事はこんな人におすすめです。
- キャンプ初心者さん
- 最近テントのべたつき、臭いが気になる人
- テントの加水分解の原因を知りたい人
- テントを長く使うための対策を知りたい人
- 加水分解防止にテントを最速で乾かすアイディアを知りたい人
- 加水分解を起こしてしまったテントの復活法を知りたい人
- ビンテージテントに興味がある、又はビンテージテントを使ってみたい人
テントの加水分解とは?
加水分解は、テントのポリウレタンコーティング(以下、PUコーティング)が水分と反応して分解し、ベタつきや臭いを引き起こす現象です。
これは、高価なブランド製品であっても、安価な製品であっても発生する可能性があります。
加水分解を起こしたテントが受ける影響
加水分解のサイン!コーティングの劣化
PUコーティングが水と反応し、分解を起こしてベタつきや粉を拭いたり異臭がする性質に変わります。
以下がテントが加水分解が始まっているサインです。
ベタつき
生地の表面が粘着性を持ち、触るとベタベタするようになります。
白い汚れや異臭
生地の表面が白っぽくなり、悪臭を放つことがあります。
シームテープの剥離
生地の縫い目部分の防水性を保つために貼られているシームテープが剥がれてしまうことがあります。
防水機能の低下
使っていて防水機能が明らかに低下したのが解ります。
そのままにしておくと、最終的にはPUコーティングが完全に剥がれ、テントの防水機能が失われます。
テントはその機能を果たせなくなり、使い物にならなくなる可能性があります。
加水分解の原因
加水分解の主な原因は以下の2つです。
使用年数の経過による劣化
PUコーティングが時間とともに劣化し、ベタつきや粉吹き、臭いなどが生じます。
未使用品は雨にさらされてない分、使用品より発生は遅いですが、年数の経過とともに劣化します。
水分に多く触れることによる劣化
PUコーティングは特に塩素に弱く、水道水での洗浄は劣化を早める可能性があります。
また、酸性雨も加水分解を早める原因となっています。
それと湿度が高い場所での保管も劣化を早める原因の一つとされています。
水道の塩素や酸性雨だと劣化が早くなるんだね!
浄水した水導水か、井戸水とか地下水で洗って、しっかり乾かせば延命できるんじゃない?
テントの加水分解の対策
適切なメンテナンスと保管によって、加水分解のリスクを減らすことが重要です。
加水分解を防ぐためには、以下の対策に分けて解説します
- 基本対策
- メンテナンス法法
- 保管方法
- 加水分解しにくい生地
基本対策
とにかくテントは、早めにしっかりと乾かして保管する事です
メンテナンス方法
防水剤を塗って補強をする
日頃の補強作業も有効です。これにより、加水分解が進行している場合でも、その進行を遅らせることができます。
使用後は汚れを落とし、しっかりと乾かしてから収納する
汚れを落とした後、特に水道水で洗った場合は、PUコーティングが水分と塩素に弱いため、よく乾燥させることが重要です。
メンテナンス法のアイディア
撤収時に晴れた場合、テントを最速で乾かす方法として充電式のブロワーを使って乾かすという方法もあります。
ブロワーとは風の力で落ち葉を掃除したりする道具です。
充電式のブロワーであれば電源を必要としないので、簡単で手軽です。
PUコーティングやテント生地は熱に弱いので、常温の風をテントにあてて乾かすことができるので、常温の強い送風ができるブロワーはテントを現地で乾かすのに有効です。
布団乾燥機やドライヤーや乾燥機は熱風を出すのでコーティングや生地の劣化・縮みの原因になるので、絶対にやめましょう!
撥水性が落ちると水も弾かなくなってにじむ感じになるので、ブロワーでも水滴は飛びにくいので、その時は吸水性の高いセーム革でテントをササっと拭いてからブロワーかけて下さい。
セーム革って洗車し終わった後に車拭くやつでしょ?
そうそう!ユニセームとかだね!吸水性が高いから拭き上げも早く終わるし、おすすめ
PUコーティングは塩素に弱いため、水道水の塩素濃度の高目の地域のお住いのキャンパーさんは、浄水シャワーヘッドを通した水で、汚れを落とすという方法もテントを長持ちさせる効果が期待できます。
浄水シャワーヘッドで塩素が浄水がされて、ウルトラファインバブルで汚れ落ちが増して、通常シャワーと勢いの良い水流に切り替えも出来れば、テント洗浄には完璧なんじゃないでしょうか?
そこで、てんと君に考えてもらったのが、下記の組み合わせです。
庭や玄関口にある蛇口にホースリールを付けてそのホースから金具を3個取り付けてネジを変換して、ウルトラファインバブルの発生装置につなぎ、シャワーホースを接続し、水道水を浄水したウルトラファインバブルが出て通常のシャワーとジェット水流のような水流に切り替えられるシャワーヘッドを付けるというセットを想定しています。
ウルトラファインバブルはマイナス微弱な電気を帯びているので汚れを吸着する働きがあるそうです。
ウルトラファインバブルは汚れを吸着するが、汚れを落とすのには水流が大事だそうです。
散水ノズルに浄水とウルトラファインバブルが出る機能が一体化されている商品が存在しないからこの組み合わせじゃないと再現できなかったんだー
テント洗浄用ノズルみたいな商品があってもいいのにね!
そう思うんだけど、無いんだなーコレが!
ウルトラファインバブル洗濯機みたいなもんだね
- 自宅の蛇口
- 自宅にあるホース内径15mm一般家庭散水用ホースリール
- SANEI 金属オネジニップル(PL60-20-20)
- SANEI 20×13アダプター(T252-20X13)
- SANEI ファインバブルシャワーセット(PS7060-CT6A-MW2B)
❶と❷は自宅にあるものとして考えた場合、❸~❺が必要となります。
保管方法
日光が当たらず湿気のない風通しのいい場所で保管する
テントは使用するよりも保管時間が長いため、生地に負担がかからないようにすることが大切です。
高温多湿の場所を避ける
高温多湿の場所を避けることも重要です。
また、乾燥剤を一緒に入れておくことで湿気を抑えることができます。
これらのポイントに注意して、テントの寿命を延ばしましょう。
適切なケアと保管を心がけてください。
もし加水分解が始まってしまった場合は、早めの対処が重要です。
また、そもそも論ですが、「加水分解に強い生地のテントを初めから購入する」という事前対策もアリです。
加水分解に強いテント生地とは?
初めから、加水分解に強いテントを選ぶのも対策のうちの1つです。
加水分解に強い代表的なテント生地とは以下です。
- ケルロン
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- ケルロンは、その耐久性と強度で知られ、特に引き裂きに非常に強いとされています。通常のシリコンコーティング素材より強く、極寒地でも柔らかさを保つというスゴイ素材です。
- リップストップナイロン両面に100%シリコンを合計3レイヤーさせた素材で、特にヒルバーグ社のアウターテントに使用されている高品質な素材です。
- 加水分解の原因であるPUコーティングではなくシリコンコーティングなので加水分解しにくいと言えます。
- ヒルバーグ スタイカ
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- ケルロン(Kerlon 1800)生地を採用。
- 耐水圧は驚異の5500mm / 54kPa (ISO 811)。
- 引き裂き強度はヒルバーグの中では上から2番目に強いテントです。
※ヒルバーグの生地の強度順(Kerlon 2000→Kerlon 1800→Kerlon 1200→Kerlon 1000が2種類)
- シルナイロン(Silナイロン)
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- シルナイロンは、ナイロン生地にシリコンを染み込ませて防水性と撥水性を同時に得る素材です。
- ポリウレタンコーティングとは異なり、生地そのものにシリコンが含まれているため、耐水性が非常に高いです。
- シルナイロンも耐久性に優れており、加水分解に強いという特徴がありますが、ケルロンほどの強度はありません。
- シルナイロンには片面シルナイロンと両面シルナイロンの2種類があり、片面シルナイロンは外側がシリコンコーティングされており、内側にはPUまたはPeUコーティングが施されています。これにより、加水分解しにくいという特徴を持っています
- OneTigris STELLA
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- シルナイロン生地を採用
- 4シーズン対応、防水性は3000mm
- 遮光性100%なので夏キャンプでも快適に使えます。
¥21,900 (2024/10/31 20:28時点 | Amazon調べ)ポチップ - コットンやポリコットン(TC)
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ポリエステルと比較して、コットンやポリコットン(TC)も加水分解に対して強い素材と言えますが、耐水性に関しては弱いものが多いので、適切なケアとメンテナンスは必要となります。
加水分解が始まった場合の復活法
加水分解が起きてしまったテントは、進行の程度によりますが、以下の方法で復活させることができるかもしれません。
重曹で洗う
重曹はベタつきを取り除くのに効果的です。
ニベアやワセリンを塗る
WEB上にベタつき解消の報告があります。
シリコン系の撥水材を塗る
シリコン系の撥水材である「信越化学の撥水剤ポロンT」を塗ることで、ベタつきを緩和し撥水効果を得られます。
床用ワックスを塗る
リンレイ ハイテクフローリングコートを塗ることでベタつきを取り除き撥水効果を取り戻す効果が、Amazonでレビューされています。
リンレイ ハイテクフローリングコートを加水分解対策に使用したAmazonレビュー
Amazonのカスタマーレビューによるとリンレイの床用ワックスのハイテクフローリングコートがテントのべたつき解消に効果があると確認できます。
テントの加水分解対策に使用した方のレビュー評価のほとんどが★5で★4の方は1名だけでした。
従来の使用用途とは異なるため、自己責任にはなりますが、使い方の注意点まで細かくレビューして頂いている方もおられたので、助かりますよね。
以下に抜粋した、そのレビューを紹介します。
- テントの加水分解したもののベタツキ解消に使わせてもらいました。簡単にできてサラサラになりました。
- 加水分解したテントのコーティングに使用しました。とあるテント屋さんのブログでパラウエットは安全性の観点で止めとけって書いてあったので此方にしました。安いしコーティングするのに着けて乾かすだけでOKだし性能も申し分ないっぽいですよ。
- 加水分解したテントに使用しました。本来の使用用途ではなく恐縮ですが、モンベルの古い、コーティングが加水分解したムーンライトテントに使用しました。 耐久性は未知数ですが、確かにベトつきと匂いがなくなりました。これは凄い。
- テントの加水分解修復のために使用。ニキワックスで汚れ落としと撥水処理を行った後に塗布。程度にもよりますがベタつきはほぼなくなります。4-5年に一度この修復をすると良いと思います。これまで仕上げ用に使用していたテント用のものより安く量も多いため、これがあれば10年単位で使えるのかなと思ってます(保存がどれくらい効くのかわかりませんが…)。追記) 前回の処理から約2年で再度塗布しました(それでもまだ半分くらいは余ってました。作業したのは2人用テントです)。 ベタつき(加水分解)が出てきたわけではなく撥水性が落ちてきたためそちらの処理と合わせてついでに実施。つまりですが、この2年で加水分解の進行は感じられないということです。 補足としてですが、これを塗布すれば良いというわけではなく、事前に洗濯(ニキワックス等撥水性素材対応洗剤を使用すること)→完全乾燥→裏面にこちらを塗布(2回塗りがベター※完全乾燥)→(安定させるために低温アイロンしたほうが良い→)表面に防水/撥水スプレー又は液を塗布。 正直、かなり手間がかかります。アウトドア系2人用テントのフライ+インナーテント底面の処置に対して土日を丸々使いました。これにシームテープ貼り替えをすると週末だけでは終えれないと思います(私の技術が足りていないだけかもしれませんが…)。 この手間をかけれる方にオススメするものだということを補足しておきます。 あと、本来の目的とは異なる利用方法ですので自己責任です。
- 本来の使い方では無いと思いますが色々な書き込みよりテントのベタつき(加水分解)対策で使用しました。結果、ベタつきは無くなり一度は諦めたテントですがまだまだ使えそうです。書き込みいただいた皆様に感謝そしてリンレイ様に感謝です。
- もう少し量が少ないバージョンも欲しいところですが本来と用途が違うので仕方の無いところですね。
- 注意点として、生地のコーティングされた面だけに塗るようにしたほうが良いです。コーティングされたのと反対の面に塗ったところ、質感が変わり蝋付けしたようになりました。また、ピンホール等で液が表側の生地に浸透してしまうと、そこだけシミのように色が変わってしまいます。ジャブジャブかけず、布にとって少しずつ塗り拡げるのが良さそうです。 あと、素手でやると手がクリアラッカーを吹いたみたいになります。爪は透明なマニキュアを塗ったようになります。お気をつけください。 かなり酷い状態の生地でも効果ありますが、なるべく早めの施工をおすすめします。もっと言うと、加水分解する前から定期的に塗っておくと良いのかもしれません。
- 加水分解したテントの補修に使ってます。容量も沢山あるので、嬉しいです。
まとめ
加水分解は、テントの寿命を縮めるだけでなく、キャンプの楽しさを失う原因にもなります。
しかし、適切なケアとメンテナンスとアイディア次第で、そのリスクを最小限に抑えることができます。
また、加水分解のリスクを避けるために加水分解しにくい生地を採用したテントを初めから購入するという事も有りです。
加水分解のリスクを知ったうえで、自分のキャンプスタイルに合った生地を選んでキャンプを楽しみましょう!
この記事で得た知識が、あなたのテントを長持ちさせ、快適なキャンプライフを送るための一助となれば幸いです。
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