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こんにちは、『ハイらぼ』管理人のたき火ちゃんです。
キャンプで料理をするときに欠かせないアイテムのひとつが、アルミ製のクッカーですよね。
アルミ製のクッカーは、軽くて熱伝導率が高く、炊飯や煮物、焼き物など、さまざまな料理に使える事から、多くのキャンパーさん達が好んで愛用しています。
しかし、アルミ製のクッカーには、一つだけ注意点があります。
それは、新品の状態では、アルミの表面が酸化していないため、食材がこびりつきやすいということです。
そこで、今回は、アルミ製のクッカーを使いやすくするための、シーズニング方法についてご紹介します。
シーズニングとは、アルミの表面に油や水分を浸透させて、酸化皮膜を作ることで、食材がこびりつきにくくする加工のことです。
私達が知っているアルミクッカーのシーズニングには何種類かの代表的な方法があります。
それぞれの方法のメリットやデメリット、手順や注意点を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
アルミクッカーには種類があります
アルミクッカーには、以下の3つの種類があります。
- ノンスティック加工されたもの
- アルマイト加工されたもの
- 加工無しのもの(加工表示無しのもの)
ノンスティック加工とアルマイト加工が施されているクッカーは、基本的にはシーズニングをする必要が無いクッカーです。
ただし加工された製品でも、加工が剥がれるくらい使い込まれたクッカーにはシーズニングは必要になってきます。
アルミクッカーの加工法が何も表示されていない商品には、シーズニングをした方が良いと思います。
シーズニングをすることで、アルミクッカーの寿命を延ばし、料理の味も向上させることができます。
ノンスティック加工とアルマイト加工の違い
- ノンスティック加工
-
フライパンや鍋などの調理器具の表面にフッ素樹脂などをコーティングすることで、食材が焦げ付きにくくしたりくっつきにくくする加工です。
ノンスティック加工は、フッ素コート、テフロン、マーブルコート、ダイヤモンドコーティングなど、さまざまな名称で呼ばれますが、アルミクッカーでは、基本的にフッ素樹脂コーティングのことを指します。
- アルマイト加工
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アルミニウムやその合金の表面を電解酸化することで、厚く丈夫な酸化皮膜を生成する加工です。
アルマイト加工は、白アルマイト加工、着色アルマイト加工、硬質アルマイト加工など、さまざまな種類がありますが、基本的にはアルミニウムの表面性能を向上させることを目的としています。
ノンスティック加工とアルマイト加工の違いは、以下のようにまとめることができます。
項 目 | ノンスティック加工 | アルマイト加工 |
加工法 | 表面に別の素材を コーティングする加工法 | 表面の素材自体を 酸化させる加工法 |
目 的 | こびりつき防止や 清掃の容易さを目的 | 耐食性や耐摩耗性など 機能性の向上を目的 |
特 徴 | 食品が焦げつきにくく 耐久性に優れている。 | アルミニウムの硬度が格段に高くなり、傷や摩耗にも強くなり耐腐食性が向上。 |
耐熱温度 | 約260~350℃ | 約100~130℃ |
注意点 | テフロンの場合、260℃を超えると有害物質が発生する可能性があり、348℃を超えるとコーティングが劣化し始める。 | 100℃を超える高温環境で、熱膨張によるクラックや剥がれが発生するリスクがある。金属たわしで強く擦ると剥がれる。 |
直火での使用 | 不可 | 耐性有り |
ノンスティック加工を焚火にかけると有害物質が発生する可能性があるので直火不可なんだねー
焚火はかなり温度が高いからNG~だよ
それは、アルマイト加工とノンスティック加工が異なる特性を持つためです。
アルマイト加工は、アルミニウムの表面を酸化させて硬くし、耐久性を持たせる加工方法です。この酸化皮膜は化学的に安定しており、他の化学物質と反応しにくい性質を持っています。また、アルマイト膜の熱伝導率は、アルミニウムと比べると約3分の1なので、遮熱性を持ちます。これらの特性により、アルマイト加工された製品は直火に対して耐性があります。
一方、ノンスティック加工は、食品が焦げつきにくくするための加工方法で、一般的には約350℃までの耐熱性があります。しかし、高温になるとノンスティック加工が劣化し、その性能を失う可能性があります。
したがって、アルマイト加工の方が直火に対する耐性が高いと言えます。
ただし、具体的な使用方法や注意点は、製品の取扱説明書やメーカーの指示に従ってください。
焚き火の温度は、燃えさかっているときはおよそ800度以上と言われています。
熾火(おきび)の状態、つまり燃えて炭っぽく赤く灯っている火の状態では、温度はやや下がり、それでも600~700度をキープしています
以上の事からノンスティック加工を焚火で使用するのは不可という事が解ります。
ちなみにDUGの焚火缶はアルマイト加工品です。
アルミクッカーの代表的なシーズニング方法
アルミクッカーのシーズニングとは、アルミの表面に酸化被膜という膜を作ることで、金属臭や変色、焦げ付きを防ぐことです。
シーズニングにはいくつかの方法がありますが、一般的なものは以下の通りです。
米のとぎ汁を使う方法【効果が高いのでおすすめ】
米のとぎ汁を使う方法は、アルミの表面に米のとぎ汁を塗って、高温で加熱することで、米のとぎ汁がアルミに浸透して酸化皮膜を作る方法です。
この方法は、油を使う方法や水を使う方法に比べて、シーズニングの効果が高いと言われています。
メリット | デメリット |
---|---|
米のとぎ汁に含まれる米ぬかという成分が、アルミに反応して強固な酸化被膜を作る | 米のとぎ汁が臭うことがある |
米のとぎ汁を使う方法の手順は以下の通りです。
アルミクッカーを食器用洗剤で洗ってワックスを落とします。
アルミクッカーにたっぷりの米のとぎ汁を入れて、沸騰させます。
米のとぎ汁は、白く濁っているものがおすすめです。
濁りが少ないと、シーズニングの効果が低くなります。
沸騰したら、弱火で30分ほど煮込みます。
煮込むことで、米ぬかがアルミに浸透して酸化被膜を作ります。
煮込んだら、クッカーを冷まして米のとぎ汁を捨てて、水で軽く洗います。
強くこすったり、洗剤を使ったりしないように注意してください。
米のとぎ汁を使う方法の注意点は以下の通りです。
- 米のとぎ汁が臭うので、換気の良い場所で行ってください。
- 米のとぎ汁が残ってしまうことがあるので、水でよく洗ってください。
米のとぎ汁を使う方法は、油を使う方法や水を使う方法に比べて、シーズニングの効果が高いので、定期的に行う必要はありません。半年に一度くらいで十分です。
とぎ汁は濃い目の方が良いの?
濃い方がいいよね!ごはん4~5合くらいといだ時の1発目のとぎ汁ぐらい
油を使う方法
油を使う方法は、アルミの表面に油を塗って、高温で加熱することで、油がアルミに浸透して酸化皮膜を作る方法です。
メリット | デメリット |
---|---|
シーズニングが簡単にできる 油の種類によっては、味や香りづけが出来る | 油が燃えて煙や臭いが出る 油の種類によっては、アルミに不純物が付着することがある |
油を使う方法の手順は以下の通りです。
アルミクッカーを食器用洗剤で洗ってワックスを落とします。
アルミクッカーの内側に油を塗ります。
油は、植物油や動物油など、好みのものを選べますが、煙点の高いものがおすすめです。
煙点とは、油が煙を出し始める温度のことで、煙点が高いほど、高温で加熱できます。
アルミクッカーをオーブンや火にかけて、高温で加熱します。
温度は、200℃以上が目安です。加熱時間は、油が煙を出し始めるまでです。
煙が出たら、火を止めて、アルミクッカーを冷まします。
アルミクッカーが冷めてから、水で軽く洗います。
強くこすったり、洗剤を使ったりしないように注意してください。
油を使う方法の注意点は以下の通りです。
- 油が燃えて煙や臭いが出るので、換気の良い場所で行ってください。
- 油が燃えて火災になる可能性があるので、火の扱いには十分注意してください。
油の種類によっては、アルミに不純物が付着することがあるので、定期的にシーズニングをやり直してください。
野菜くずを使う方法
野菜くずを使う方法は、アルミの表面に野菜くずと水を入れて、高温で加熱することで、野菜くずがアルミに浸透して酸化皮膜を作る方法です。
メリット | デメリット |
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野菜に含まれるビタミンやミネラルが、アルミに反応して酸化被膜を作る 野菜の香りや味がアルミに付く | 野菜の種類によっては野菜くずが臭う |
野菜くずを使う方法の手順は以下の通りです。
アルミクッカーを食器用洗剤で洗ってワックスを落とします。
アルミクッカーに野菜くずと水を入れて、沸騰させます。
野菜くずは、じゃがいもやキャベツ、玉ねぎなど、好みのものを選べますが、色素の少ないものがおすすめです。
色素が多いと、アルミに色が付くことがあります。
沸騰したら、弱火で30分ほど煮込みます。
煮込むことで、野菜くずから溶け出した成分がアルミに浸透して酸化被膜を作ります。
煮込んだら、クッカーを冷まして野菜くずと水を捨てて、水で軽く洗います。強くこすったり、洗剤を使ったりしないように注意してください。
野菜くずを使う方法の注意点は以下の通りです。
- 野菜くずが臭うので、換気の良い場所で行ってください。
- 野菜くずが付着して残ってるので、水でよく洗ってください。
野菜くずを使う方法は、米のとぎ汁を使う方法に比べて、シーズニングの効果が低いので、定期的に行う必要があります。月に一度くらいで十分です。
野菜くずは何でもいいの?
今回はアルミだから基本的には何でもいいけど、鉄の場合だと鉄の臭いを軽減させるために香りが強い野菜のほうがいいね。
例えば、人参や玉ねぎの皮、野菜の芯や軸の部分とかね。
これらは、適度な水分を含んでるから、油の性質を変える助けになって、油膜のコーティングを促進する効果があるのさ!
牛乳を使う方法
牛乳を使う方法は、アルミの表面に牛乳を塗って、高温で加熱することで、牛乳がアルミに浸透して酸化皮膜を作る方法です。
メリット | デメリット |
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牛乳に含まれる乳酸やタンパク質が、アルミに反応して酸化被膜を作る 牛乳の香りや味がアルミに付く | 牛乳が煮詰まってこげるので注意が必要 牛乳の種類によっては不純物がこびりつく事がある牛乳がチョットもったいない気になってしまう |
牛乳を使う方法の手順は以下の通りです。
アルミクッカーを食器用洗剤で洗ってワックスを落とします。
アルミクッカーに牛乳を入れて、弱火で10分ほど煮ます。
牛乳は、低脂肪乳や無調整乳など、好みのものを選べますが、添加物の少ないものがおすすめです。
添加物が多いと、アルミに不純物が付着することがあります。
煮たら、クッカーを冷まして牛乳を捨てて、水で軽く洗います。強くこすったり、洗剤を使ったりしないように注意してください。
牛乳を使う方法の注意点は以下の通りです。
- 牛乳が煮詰まってこげることがあるので、火加減に注意してください。
- 牛乳が残ってしまうことがあるので、水でよく洗ってください。
牛乳を使う方法は、米のとぎ汁を使う方法に比べて、シーズニングの効果が低いので、定期的に行う必要があります。月に一度くらいで十分です。
以上がアルミクッカーのシーズニングの方法の種類とその方法でした。
牛乳はちょっともったいないような気がする
飲んだ方がいいね!牛乳は!
まとめ
アルミクッカーの加工表示のない物はシーズニングをすることで、寿命を延ばし、料理の味を良くすることができます。
シーズニングは定期的に行うことで効果を持続させることができますので、ぜひ試してみてください。
アルミクッカーにシーズニングをすることはひと手間かかりますが、それを使用してのキャンプ料理は格別な美味しさと、楽しさを味わうことができます。
みなさんも、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
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