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こんばんは!『ハイらぼ』管理人のたき火ちゃんです!!
テントはキャンプの必需品ですが、テントの生地にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。
『雨に強いテントが欲しい』『とにかく軽くてなるべく丈夫なテントが欲しい』『テントを長く使いたい』『焚き火を楽しみたい』など、キャンプスタイルによって向いている生地があります。
テントの生地の種類や特徴を知ることで、自分のキャンプスタイルや目的に合ったテントを選ぶことができます。
また、テントの生地の織り方にも種類があり、生地の厚みや強度、風合いなどに影響します。
今回は、テントの生地の選び方と種類や長持ちさせる手入れ法について詳しく解説します。
テント生地の選び方
テントの生地の選び方には5つのポイントがあります。
テント生地の選び方に大事な5つのポイント
- 素材の特徴を理解する
- 糸の太さと織り方を確認する
- コーティングの有無や種類をチェックする
- 耐水圧を確かめる
- 色や柄を選ぶ
- ①素材の特徴を理解する
-
テントの生地には、ポリエステル、ナイロン、コットン、ポリコットン、シルナイロンなどの素材があり、それぞれに防水性、通気性、耐久性、重量などの特徴があります。
自分のキャンプスタイルや目的に合った素材を選ぶことが大切です。
- ②糸の太さと織り方を確認する
-
テントの生地の厚みは、糸の太さや織り方の密度によって異なります。
糸の太さは「デニール」という単位で表され、数字が大きいほど太くて丈夫な糸になります。
織り方には、タフタやオックスフォードなどの平織りや、ツイルなどの斜め織りがあります。
厚い生地ほど耐久性も上がりますが、重量や収納時のサイズが大きくなります
- ③コーティングの有無や種類をチェックする
-
テントの生地には、防水性や耐久性を高めるためにコーティングが施されている場合があります。
コーティングには、ポリウレタンやシリコンなどの素材が使われ、それぞれにメリットやデメリットがあります。
コーティングの有無や種類によって、テントの防水性能や耐久性が変わってきます。
- ④耐水圧を確かめる
-
テントの防水性能を表す指標が「耐水圧」です。
耐水圧とは、テントの生地に水をかけたときに、どのくらいの圧力で水が染み出すかを表す数値です。
耐水圧の基準は「1,500~2,000mm」で、2,000mmを超えるとしっかり雨や冷気を防ぐことができます。
1,500mm以下の場合は、強い雨の日で使用すると浸水する可能性があります。
- ⑤色や柄を選ぶ
-
テントの生地の色や柄は、見た目だけでなく、遮光性や温度などにも影響します。
色が濃ければ、テント生地が薄くても遮光性は高くなります。
黒いテントは遮光性抜群な上に、紫外線も吸収してくれます。
ただし、通気性を良くしないと、夏は暑くなりやすいです。
色や柄は、自分の好みやキャンプ場の雰囲気に合わせて選びましょう。
テントの生地の種類と特徴
テントの生地は、大きく分類するとナイロン、ポリエステル、コットン、ポリコットンの4種類になります。
それとよく目にするのが、シルナイロンやシルポリというコーティング加工された素材も良く見かけます。
こちらもコーティング加工されたメーカー独自のHi-TCなんて素材もあります。
それぞれの特徴について解説していきます。
ナイロン
ナイロンはポリアミド樹脂の繊維の糸で織られた生地で、非常に軽くて柔軟性のある素材です。
耐久性があり強度が高いので、ソロキャンプや登山などにも向いています。
水分吸収しやすいですが速乾性にも優れるので、濡れてもすぐに乾きます。
紫外線には弱いですが、テントに使用されている場合は特殊な加工により紫外線に強く色あせしにくく、防水性がある場合がほとんどです。
メリット | デメリット |
---|---|
非常に軽量で、ポリエステルよりも軽い 破れにくく、引張り強度が高い 傷や衝撃にも強く耐久性があり、長時間の使用も可能 耐水性や防水性が高く、速乾性にも優れる | 価格が高め 高熱に弱い 紫外線に弱く、日焼けなどで劣化しやすい |
シルナイロン
シルナイロンとは、ナイロン生地にシリコンをコーティングしたもので、軽量で防水性が高いテント生地です。
シリコンはナイロンの繊維に浸透するので、生地の表面だけでなく内部も防水性があります。
また、シリコンは紫外線にも強いので色あせしにくく、ナイロンの劣化を防ぎます。
シルナイロンは、テントのフライシートやタープなどに使用されることが多いです 。
メリット | デメリット |
---|---|
軽量で、ナイロンよりもさらに軽い 防水性が高く、水を弾く 紫外線に強く、ナイロンの劣化を防ぐ 強度が高く、破れにくい 価格が比較的安い | 通気性が悪く、結露しやすい 火に弱く、燃えやすい 伸縮性が高く、張り方によってはシワができやすい 耐摩耗性が低く、摩擦によって傷がつきやすい |
ポリエステル
ポリエステルはポリエチレンテレフタレートという樹脂の糸で織られた生地で、一般的なテント生地によく使用されるポピュラーな素材です。
ナイロンと似た合成繊維ですが、紫外線に強く、色あせしにくいです。水分を吸収しにくく、速乾性があります。
ナイロンよりも重く、強度はやや劣ります。熱にも弱く、溶けやすいです。
テントの外側にあるスカートと呼ばれるフライシートにもよく使われる素材です。
この生地を使って、スカートを自作する人も多いらしいなぁ~!
テントに合わせてスカートもお洒落だね!
メリット | デメリット |
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紫外線に強く、日焼けなどで劣化しにくい 吸水性が低いため、カビが発生しにくい 濡れても重量が変わりにくい 価格が比較的リーズナブル 軽量で耐久性もあり、テント生地としてバランスが良い 扱いやすく、メンテナンスも簡単 | 火や熱に弱い 焚き火の火の粉で穴があきやすい 通気性が悪く、雨天時などはテント内が蒸れやすい 加水分解しやすく、数年で匂いやベタつきなどが発生することも |
テントのポリエステル素材の加水分解とは
テントのポリエステル生地の加水分解とは、テントの生地が化学物質と水による反応で劣化する現象を指します。
この現象は主にポリウレタンの劣化が原因で、テント以外にも消しゴムやスニーカーのソールなど、様々な物に発生します。
具体的には、テントのポリウレタンが劣化すると、以下のような症状が現れます。
- ベタつき
-
テントの生地がベタベタとした感触になります。
- シームテープの剥離
-
縫い目に張られている防水テープ「シームテープ」が劣化し、剥がれてしまいます。
- シミや臭い
-
テントの生地に白いシミができ、独特の臭いが発生します。
- 耐水圧がゼロに
-
最終的にはテントの耐水圧が0mmになり、雨に対して何の対策もできない状態になります。
これらの症状は、テントの扱いや保管状態により進行します。
例えば、テントを濡れたまま収納したり、直射日光の当たる場所に保管したりすると、加水分解による劣化が進行しやすくなります。
また、加水分解が進行した後でも、シリコン系撥水剤を上塗りすることでベタつきを緩和する方法や、重曹で洗うことで劣化したポリウレタンを全て剥がす方法があります。
ただし、これらの方法はあくまで一時的な対策であり、完全に元の状態に戻すことはできません。
そのため、テントのメンテナンスを適切に行い、劣化の進行を遅らせることが重要です。
テントって意外と消耗品?使用頻度が少ないと加水分解なんて事も有りうるんだね。流行りにのって、買い過ぎは注意だね。
そうそう!中古のテントやビンテージテントを買う時も良く確かめる事が重要だよ!
シルポリ
シルポリとは、ポリエステル生地にシリコンをコーティングしたもので、シルナイロンと同様に軽量で防水性が高いテント生地です。
シルナイロンとの違いは、ポリエステルのほうがナイロンよりも伸縮性が低く、シワができにくいという点です。
また、加水分解に強いので、長期間の使用にも耐えられます 。
メリット | デメリット |
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軽量で、ポリエステルよりも軽い 防水性が高く、水を弾く 紫外線に強く、ポリエステルの劣化を防ぐ 伸縮性が低く、シワができにくい 加水分解に強く、長期間の使用にも耐えられる | 通気性が悪く、結露しやすい 火に弱く、燃えやすい 耐摩耗性が低く、摩擦によって傷がつきやすい |
コットン
コットンは天然素材のコットン(綿)でできたテントは、コーティング加工がされていないナチュラルな風合いが魅力です。
コットン製のテントのなかには、厚手で丈夫な帆布生地で作られたものもあります。
ナチュラルな風合いが自然とマッチしておしゃれな上に、夏は涼しく冬は暖かく快適です。
メリット | デメリット |
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通気性と透湿性に優れているので、テント内を湿気の少ない快適な状態を保つ ポリエステルやナイロンに比べると熱に強いので、火の粉が飛んでも穴があきにくい 天然素材なのでキャンプ場の自然と馴染み、見た目もおしゃれ 結露に強い 断熱性が高い | 吸水しやすく速乾性がない 水を含むと重くなる 乾燥をしっかりしないとカビが生えやすい 化繊のものよりもメンテナンスに手間がかかる 虫に侵されやすい |
お洒落キャンパーさんはコットンやポリコットンのテントの人が多いだね!
武骨とお洒落を両立しているキャンパーさんも、たき火や、薪ストーブを使っても安心なTC素材のテントを愛用しているのをよく見かけるよ!
ポリコットン
ポリコットン(TC)とは、ポリエステルとコットンが混ざった混紡素材のことです。
コットンとポリエステルの、両方の素材の良いところを備えながら、吸水しやすさや乾きにくさといった欠点をカバーしています。
優秀なハイブリッド生地ということもあり、高品質志向のテントに使用されることが多いです。
メリット | デメリット |
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夏は涼しく、冬は暖かい 透湿性が高く、水滴になる前に吸収されるので結露が発生しにくい 生地が厚めなため、遮光性が高い コットンより耐水圧が高い 火の粉に強く、燃えにくい 丈夫なのでテントの寿命が長い 多湿な日本の気候に適している | ポリエステルのテントよりも重い 乾かすのに時間がかかる 価格が高くなりがち |
Hi-TC(テントファクトリー独自素材)について
HI-TCは、テントファクトリー独自の素材で、他のブランドにはない魅力を持っています。
HI-TCとは、テントファクトリー独自の素材で、コットン65%とポリエステル35%の混紡生地で、自然な色合いと柔らかさを持ちます。
一般的なTC素材(コットン35%・ポリエステル65%)よりもコットンが多く、自然な風合いと高い断熱性を持ちます。
生地の裏面にコーティング加工を施しており、耐久性と耐水性、吸湿性や断熱性にも優れています。
耐水圧は2000mmと高性能で、一般的なポリエステル製テントと同等か、それ以上のスペックを備えています。
テントやタープの生地として使用されており、焚き火に強く、夏は涼しく、冬は暖かいオールシーズン仕様です。
また、はっ水加工も施されているので、雨の日でも安心してキャンプを楽しめます。
メリット | デメリット |
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ポリエステルに比べて蓄熱性が低く、夏の強い日差しを浴びても、生地があまり熱くなりません。 厚手の生地にコーティング加工を施しているので、遮熱性が高く、冬は外気の冷気の影響を和らげます。 火の粉が飛んでも穴が空きにくいので、焚き火を楽しむキャンプに最適です。 ナチュラルな風合いと色合いで、キャンプ場での雰囲気を高めます TC素材なのに耐水圧が2000㎜あるので急な雨でも安心です。 | ポリエステルに比べて重く、乾きにくいです。 初回開封・設営時、生地を広げる際にくっついた生地同士が剥がれる「ビリビリ」という音が発生する場合があります。 価格が高いです。 |
てんと君が持ってるテントファクトリーの180VってHI-TCなの?
そうそう!テントファクトリーのウィングタープLもHI-TCだよ!
テント生地の織り方の種類と特徴
テントの生地の織り方には、主にタフタ(平織り)、オックスフォード(綾織り)、リップストップの3種類があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
タフタ
タフタは、縦糸と横糸を交互に交差させて織る最も基本的な平織りの一種です。
生地の表面は平らで、織り目がはっきりと見えます。
タフタの平織り生地は、薄くて軽いので、テントのインナーやフライシートに使用されることが多いです。
メリット | デメリット |
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軽量で、織り方がシンプルなので価格が安い 透湿性が高く、結露しにくい 生地の厚みが均一で、張りやすい | 強度が低く、破れやすい 摩擦に弱く、傷がつきやすい 遮光性が低く、光が透ける |
オックスフォード
オックスフォードは、縦糸と横糸を一定の規則で交差させてる綾織の一種です。
生地の表面には斜めの線が現れ、光沢があります。
オックスフォードの綾織り生地は、厚くて重いので、テントの床やタープなどに使用されることが多いです。
メリット | デメリット |
---|---|
強度が高く、破れにくい 摩擦に強く、傷がつきにくい 遮光性が高く、光が透けない | 重量が高く、織り方が複雑なので価格が高い 透湿性が低く、結露しやすい 生地の厚みが不均一で、張りにくい |
リップストップ
リップストップとは、平織りや綾織りの生地に、一定の間隔で太い糸を織り込んで強度を高めた織り方です。
生地の表面には格子状の模様が現れ、破れにくいのが特徴です。
リップストップの生地は、軽くて丈夫なので、テントのフライシートやタープなどに使用されることが多いです。
メリット | デメリット |
---|---|
軽量で、強度が高い 破れにくく、破れても広がりにくい 摩擦に強く、傷がつきにくい | 価格が高め 透湿性が低く、結露しやすい 遮光性が低く、光が透ける |
テント生地の糸の太さの表記について
テントの生地の糸の太さの表記について、詳しく説明します。
テントの生地の糸の太さは、主にデニール(D)とテキサス(T)の2種類の表記があります。
デニール(D)
糸の重さを表す単位で、9000メートルの糸の重さをグラムで表したものです。
例えば、9000メートルの糸の重さが150グラムなら、デニールは150Dとなります。
デニールの数値が大きいほど、糸は太くて重く丈夫さも増します。
テキサス(T)
糸の重さを表す単位で、1000メートルの糸の重さをグラムで表したものです。
例えば、1000メートルの糸の重さが150グラムなら、テキサスは150Tとなります。
テキサスの数値が大きいほど、糸は太くて重く丈夫さも増します。
テントの糸の太さの単位は、なぜ統一されていないの?
テントの糸の太さの単位は、デニールとテキサスになっていて統一されていないのは、歴史的な経緯や国際的な標準化の過程によるものです。
デニールはフランスで発明された単位で、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維に使われています。
テキサスは国際単位系(SI)に基づく単位で、綿や毛などの天然繊維に使われています。
デニールとテキサスは、糸の重さと長さの比率で定義されており、デニールは9000メートルの重さが1グラムの糸の太さを意味し、テキサスは1000メートルの重さが1グラムの糸の太さを意味します。
つまり、テキサスはデニールの1/9倍です。
テントの糸の太さは、テントの強度や耐久性、防水性などに影響します。
一般的に、糸の太さが大きいほど、テントは丈夫で重くなります。
逆に、糸の太さが小さいほど、テントは軽くて柔らかくなります。
テントの糸の太さは、デニールやテキサスだけでなく、繊維の直径や密度などにもよります。
繊維の直径や密度は、ミリメートル(mm)やマイクロメートル(μm)などで表されます。
デニールやテキサスと繊維の直径や密度の関係は、以下のように換算できます。
デニール(D) = 繊維の直径(mm) × 繊維の密度(g/cm^3^) × 0.7854 × 9000
テキサス(tex) = 繊維の直径(mm) × 繊維の密度(g/cm^3^) × 0.7854 × 1000
繊維の直径(mm) = √(デニール(D) ÷ 繊維の密度(g/cm^3^) ÷ 0.7854 ÷ 9000)
繊維の直径(mm) = √(テキサス(tex) ÷ 繊維の密度(g/cm^3^) ÷ 0.7854 ÷ 1000)
例えば、ナイロンの糸の太さが50デニールで、ナイロンの密度が1.14 g/cmだとすると、繊維の直径は約0.0168 mmになります。
同じナイロンの糸の太さが5.55テキサスだとすると、繊維の直径は約0.0168 mmになります。
つまり、50デニールと5.55テキサスは、同じナイロンの糸の太さを表していることになります。
テントの糸の太さの単位は、デニールとテキサスのどちらを使っても問題ありませんが、換算式を使って同じ基準で比較することが重要です。
また、糸の太さだけでなく、繊維の種類や織り方などもテントの性能に影響しますので、ご注意ください。
テント生地のコーティングの種類と特徴
テント生地のコーティングの種類と特徴について、詳しく説明します。
テントの生地のコーティングは、主にシリコン、PU、PTFE、DWRの4種類があります。
シリコン
シリコーン樹脂を生地に塗布する方法で、防水性と耐久性が高いです。
コーティングにより通気性が低く、結露しやすく、熱に弱く、溶けやすいです。
PU
ポリウレタン樹脂を生地に塗布する方法で、防水性と強度が高いです。
コーティングにより通気性が低く、結露しやすく、紫外線に弱く、劣化しやすいです。
PTFE
テフロンと呼ばれるポリテトラフルオロエチレン樹脂を生地に塗布する方法で、防水性と耐久性が高く、紫外線にも強いです。
コーティングにより通気性が低く、結露しやすく、非常に高価で、重いです。
DWR
耐久撥水加工と呼ばれる方法で、生地の表面に撥水剤を塗布する方法です。
防水性と通気性を両立でき、摩擦や洗濯により効果が低下しやすいです。
テント生地の耐水圧について
テントの生地の耐水圧について、詳しく説明します。
テントの耐水圧とは、テントの生地が雨水に浸透しないようにする力のことです。
テントの耐水圧は、生地の上に1cm四方の筒を置き、水を注ぎ、生地裏側に水が染み出てくるまでに注がれた水量が何mmに相当するかで表されます。
例えば、耐水圧が2000mmというテントは、2000mmの高さまで水を入れても水が染み出さないということです。
一般的な傘の耐水圧は、約500mmと言われています。
これは、生地に1cm四方の筒を置き、水を注ぎ、生地裏側に水が染み出てくるまでに注がれた水量が500mmに相当するということです。
つまり、テントの耐水圧とは、傘の耐水圧と同じように測定されるものです。
テントの耐水圧と傘の耐水圧の違いは、テントは長時間雨にさらされる可能性があるので、傘よりも高い耐水圧が必要とされるということです。
一般的に、テントの耐水圧は1500mm以上が望ましいとされています。
耐水圧が高いほど、生地は水に強いです。
一般的なテントの生地の耐水圧は、以下のように分類されます。
耐水圧の数値 | 目安 |
---|---|
0~1000mm | 防水性が低く、小雨程度にしか耐えられません。 |
1000~2000mm | 防水性が普通で、中雨程度に耐えられます。 |
2000~3000mm | 防水性が高く、大雨程度に耐えられます。 |
3000mm以上 | 防水性が非常に高く、豪雨や雪にも耐えられます。 |
テントのメンテナンス方法
テントのメンテナンスは、テントを長持ちさせるために非常に重要です。
以下に、テントのメンテナンス方法を詳しく説明します。
①乾燥させる
テントの寿命を決めるのはまずは乾燥が最も重要です。
使用後にしっかりと乾燥させることを心がけてください。
キャンプ最終日には可能な限り出発までの時間を確保し、テントを立てたままで天日干しする。
ベンチレーションを最大限確保し、乾きやすくする。
②汚れの除去
汚れの除去は大きく3つのグループに分けて作業します。
簡単なものはキャンプ場で済ましてしまってもよいですし、まとめて帰宅後に作業してもいいですよ。
テントの地面に接している部分を確認し、簡単に水拭きをする。
汚れが目立つ場所は中性洗剤を含ませた雑巾でふき取る。
③たたみ方
テントを無造作に収納袋に押し込んでしまうと、テント生地に余分な折り目、シワができ、そこから劣化していってしまうことがあります。
テントは折る回数は必要最低限にして丸めて収納するのが長い目で見てテントを長持ちさせることになります。
④撥水効果を持続させる
撥水効果は使用していけばだんだん落ちて行ってしまいます。
雨水がテント内に染み込んできた、なんてことは避けたいところです。
撥水剤を使って撥水性を再度高めることはできますが、ちょっとメンテナンスしてあげれば撥水材を使用する頻度を減らすことができます。
素材別のテント寿命の目安
以下の寿命の目安は、テントの扱いや保管状態により変わります。
例えば、テントを濡れたまま収納したり、直射日光の当たる場所に保管したりすると、劣化が進行しやすくなります。
そのため、テントのメンテナンスを適切に行い、劣化の進行を遅らせることが重要です。
ナイロン
ナイロンは合成繊維の一種で、軽くて強く、耐久性や撥水性に優れています。
しかし、紫外線に弱く、日光に当たると劣化が早まります。
ナイロン製のテントの寿命は、使用頻度や保管方法にもよりますが、およそ5年程度と言われています。
シルナイロン
シルナイロンとは、ナイロンにシリコンをコーティングした素材です。
ナイロンよりも軽くて強く、紫外線や水にも強いです。
しかし、シリコンのコーティングは摩擦や熱に弱く、剥がれやすいです。
シルナイロン製のテントの寿命は、使用頻度や保管方法にもよりますが、およそ5年程度と言われています。
ポリエステル
ポリエステルは合成繊維の一種で、ナイロンに似ていますが、紫外線に強く、色あせしにくいです。
しかし、ナイロンよりも重くて弱く、撥水性も低いです。
ポリエステル製のテントの寿命は、使用頻度や保管方法にもよりますが、およそ4年程度と言われています。
シルポリ
シルポリとは、ポリエステルにシリコンをコーティングした素材です。
シルナイロンと同じく、軽くて強く、紫外線や水にも強いです。
しかし、シリコンのコーティングは摩擦や熱に弱く、剥がれやすいです。
シルポリ製のテントの寿命は、使用頻度や保管方法にもよりますが、およそ4年程度と言われています。
コットン
コットンは天然繊維の一種で、重くて厚いですが、自然な風合いと高い断熱性を持ちます。
また、水を含むと縮んで目が詰まり、防水性が高くなります。
しかし、カビや虫に弱く、乾きにくいです。
コットン製のテントの寿命は、使用頻度や保管方法にもよりますが、およそ10年以上と言われています 。
ポリコットン(TC)
ポリコットンとは、コットンとポリエステルの混紡生地です。
コットンの風合いと断熱性、ポリエステルの軽さと耐久性を兼ね備えています。
また、水を含むと縮んで目が詰まり、防水性が高くなります。しかし、カビや虫に弱く、乾きにくいです。
ポリコットン製のテントの寿命は、使用頻度や保管方法にもよりますが、およそ10年以上と言われています 。
HI-TC
HI-TCとは、テントファクトリー独自の素材で、コットン65%とポリエステル35%の混紡生地です。
ポリコットンよりもコットンが多く、自然な風合いと高い断熱性を持ちます。
また、生地の裏面にコーティング加工を施しており、耐久性と耐水性にも優れています。
しかし、カビや虫に弱く、乾きにくいです。
HI-TC製のテントの寿命は、使用頻度や保管方法にもよりますが、およそ10年以上と言われています 。
テントメンテナンスのまとめ
以上のようなメンテナンスを行うことで、テントの寿命を延ばし、快適なキャンプライフを楽しむことができます。
また、テントのメンテナンスには、ありがたいことにプロのクリーニングサービスもあります。
長期メンテナンスできてない場合や汚れが強い場合、メンテナンスサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
テントはメンテにより長持ちさせることが重要だよ!
良く乾燥させるのが一番大事なんだね!
まとめ
テントの生地は、自分のキャンプスタイルや目的に合わせて選ぶことが大切です。
軽量で防水性が高いシルナイロンやシルポリ、通気性と透湿性に優れたコットンやポリコットン、強度と遮光性が高い綾織りなど、それぞれにメリットとデメリットがあります。
また、キャンプをしていれば雨や雪が降る事もあります。
テント選びには耐水圧のチェックも必要となります。
テントを長持ちさせるには定期的なメンテナンスも必要です。
正しいメンテナンスをすれば、大切なお気に入りのテントを長く使う事が出来ます。
テントの生地の特徴を理解して、自分にぴったりのテントを見つけましょう。
この記事が少しでもみなさんのお役に立てれば嬉しいです。
てんと君なだけにテントに詳しいだよ!笑
でた~おやじギャグ!笑
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