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こんにちは、『ハイらぼ』管理人のたき火ちゃんです。
キャンプで薄暗くなってきた時、ランタンの明かりはキャンプサイトの景色を幻想的な雰囲気にしてくれますよね。
そんなランタンの明かりはキャンプのゆったりとした時間を贅沢な気分にさせてくれる重要なギアです。
今回は、キャンプ歴35年以上のてんと君にランタンの使い分け術を教えてもらいました。
暖かい時期や寒い時期の燃料の使い分けや、夏場の虫対策に効果のあるランタンの配置方法など、ベテランキャンパーのてんと君は基本的な事だよ~とは言ってはいましたが、皆さんの役に立つ情報だと思ったのでキャンプ知識の記事にしました。
ランタンの明かりはゆったりとした時間の雰囲気を盛り上げてくれるよ
液体燃料系ランタンの使い分け術はこんな人におすすめ
- これからキャンプを始めようとしている人
- 初心者キャンパーさん
- キャンプは好きだけど虫が苦手で少しでも虫対策をしたい人
- ランタンの揃え方に悩んでいる人
- 寒い冬に少しでも快適にキャンプをしたい人
ランタンの使い分け術
液体燃料系ランタンをうまく使い分けるにはキャンプの人数、サイトの大きさ、場所(標高など)、季節や気温で変わってきます。
基本的なポイントは下記の2つです。
- 液体燃料系ランタンは調理及び暖房火器類となるべく燃料種別を揃える
- サイト全体用には明るいランタンを設置、自分の近くには暗めのランタンを設置。
液体燃料系ランタンは調理及び暖房火器類となるべく燃料種別を揃える
キャンプでの運搬荷物を少なくする事を考えた場合、使っている調理用バーナーや暖房ギアの使用燃料と種別を揃える事で、持って行く燃料の種類が少なくなるので荷物を減らせる事につながります。
サイト全体用には明るいランタンを設置、自分の近くには暗めのランタンを設置
特に夏キャンプでの夜の虫よけ対策もランタンを2つ使ってある程度は快適に過ごす事が出来ます。
サイト全体を照らす方のランタンを明るいものにして虫を寄せつけ、自分の近くのランタンを暗めのランタンにする事で虫があまり寄ってこなくするという使い方です。
蚊取り線香や虫よけスプレーを組み合わせて使用すれば更に虫対策効果が期待できます。
あたちは虫は平気だけど、蚊は刺されるから嫌だよね
燃料種別のランタンの主な特徴
評価項目 | パラフィンオイル | 灯油 | ホワイトガソリン | ガス |
---|---|---|---|---|
明るさ | ||||
雰囲気 | ||||
扱いやすさ | ||||
臭い | ||||
保管し易さ | ||||
入手し易さ | ||||
コスパ | ||||
点火中の音 | ほぼ 無音 | 大きめ | 大きめ | 中間 |
低気温時使用 | 普通 | 強い | 強い | ガスによる |
標高高い所 | 多少 減り 早い | 多少 光量減 加圧 数増で回避可 | 光量減 加圧 数増で回避可 | 光量減 ガスによる |
調理・暖房火器 組み合わせ | 武井 バーナーなど | 武井 バーナーなど | 多数 あり | 多数 あり |
主な点火 方法 | ライターで 着火 | 加圧⇒余熱⇒着火⇒加圧 | 加圧⇒着火 | ライターで 着火 |
代表的 ランラン | キャプテンスタッグ CSランタン1 | ペトロマックス HK500 | コールマン ノーススター | コールマン ルミエール |
- キャプテンスタッグのCSランタンは灯油でも使用可能 ↩︎
てんと君の組み合わせ例
条件 | ランタン | 火器類 | 持参燃料 | |
---|---|---|---|---|
春・秋① | 【サ ブ】ガス 【メイン】Wガソリン | 【調 理】ガス 【暖 房】ー | ・ガス ・Wガソリン | |
春・秋② | 【サ ブ】ガス 【メイン】Wガソリン | 【調 理】Wガソリン 【暖 房】 ー | ・ガス ・Wガソリン | |
冬① | 【サ ブ】Pオイル 【メイン】灯油 | 【調 理】灯油 【暖 房】灯油 | ・Pオイル ・灯油 | |
冬② | 【サ ブ】Wガソリン 【メイン】灯油 | 【調 理】灯油・Wガソリン 【暖 房】灯油 | ・灯油 ・Wガソリン | |
冬③ | 【サ ブ】Wガソリン 【メイン】Wガソリン | 【調 理】Wガソリン(薪ストーブ) 【暖 房】Wガソリン(薪ストーブ) | ・Wガソリン ・(薪) | |
標高高め | 【サ ブ】Pオイル 【メイン】Wガソリン | 【調 理】Wガソリン | ・Pオイル ・Wガソリン | |
グルキャン 4名の場合 | 【サ ブ】灯油 【メイン】Wガソリン・灯油 | 【調 理】Wガソリン 【暖 房】灯油(薪ストーブ) | ・Wガソリン ・灯油・(薪) | |
ソロ 春・夏 ツーリング | 【サ ブ】ガス | 【調 理】 ガス | ・ガス | |
ソロ 秋・冬 ツーリング | 【サ ブ】Pオイル・灯油 | 【調 理】Wガソリン | ・Wガソリン | |
ガスは、燃料もギアの扱いも簡単だから初心者には便利だね
でも気温が低い場所でキャンプするなら火力が落ちにくいホワイトガソリンか灯油だね
コールマンの286Aは約35年間、ノーススターは約27年間愛用しているギアだよ
さすが相変わらず物持ちがいーね!大事に使ってるんだね!
【液体燃料の基本知識】ランタンの液体燃料の種類
ランタンの液体燃料別は主に4つあります。
- パラフィンオイル
- 灯油
- ホワイトガソリン
- ガス
①パラフィンオイル
※下記画像は筆者撮影
ほぼ無臭で煤が出にくいです。安全性が高く、引火点が90度前後と高いです。引火点が高いので気温の高い夏キャンプには安心感があります。しかし、価格が高く、灯油よりも燃焼時間が短いです。ネットショップやキャンプ用品店、ホームセンターなどで購入できます。虫よけ効果があるのも売っています。
※下記画像は筆者撮影
パラフィンオイルはトランギアの燃料ボトルに移し替えて使用しています。
ボタンを押し込んでいる時だけ燃料が出る仕組みになっているので、とても使いやすくオススメです。
私たちは0.3L容量のを使用しています。
②灯油
※下記画像は筆者撮影
一般的なストーブなどでも使われる燃料で、価格が安く入手しやすいです。しかし、独特の匂いがあり、煤が出やすくランタンのガラス部分が汚れやすいです。また、長期保存すると品質が落ちてしまうこともあります。
ガソリンスタンドやホームセンターなどで購入できます。
③ホワイトガソリン
※下記画像は筆者撮影
無色透明で揮発性の高く、寒い季節でも着火しやすく煤が出ないです。しかし、引火点が-40度と低く、取り扱いに注意が必要です。また、値段が高く、容器によっては腐食することもあります。
キャンプ用品店やネットショップなどで購入できます。
※下記画像は筆者撮影
ホワイトガソリンは3L容量の携行缶に移して使用しています。色もコールマンぽくて気に入って使ってます。
④ガス
※下記画像はハイらぼ作成
ガスランタンのガス燃料は、主に2種類あります。
向かって左がOD缶で、右がCB缶です。
入っているガスの種類や比率、火力や耐寒性、価格や入手しやすさなどに違いがあります。
気化温度の低いガスから内容量が減っていきます。
OD缶
丸くずんぐりした形のガス缶です。大きさは105、250、500の3種類です。
ODはOutDoorの略で、入っているガスは、ノルマルブタン・イソブタン・プロパンの3種類の混合ガスです。
ガスの比率によってノーマルガス缶とパワーガス缶に分けられます。
ノーマルガス缶はノルマルブタンが6割~7割程度含まれており、パワーガス缶はプロパンが3割~4割程度含まれています。
これらのガスは気化温度が異なります。ノルマルブタンは-0.5度、イソブタンは-11.7度、プロパンは-42度で気化します。
安価品はノルマルブタンの混合比率が高く、高価な物はプロパンの混合比率が高くなっています。
特に気温の低い冬場は、パワーガス缶の使用をお勧めします。
メリット | デメリット |
---|---|
出力や耐寒性が高い 屋外での使用を想定しているため、気温が低くても火力が安定しています。 パワーガス缶であれば-10℃でも安定していて火力も高く2.5kw程あります。 また、OD缶を前提としたバーナーやランタンも豊富で、容量も105g、250g、500gの3種類があります。 | 価格が高く入手しにくい アウトドアショップを中心に流通しているため、ホームセンターによっては扱っていない場合もあります。 また、CB缶よりも割高です。 プロパンの混合比率が高いほど割高になりますが冬季使用はプロパンガスの混合比率が高いパワーガスがいいです。 |
CB缶
カセットコンロなどでよく使われる細長い円筒形のガス缶です。
CBはCassette Gas Bombe(カセットガスボンベ)の略で、入っているガスは、ノルマルブタン・イソブタン・プロパンの3種類です。
ガスの比率によってノーマルガス缶とパワーガス缶に分けられます。
ノーマルガス缶はノルマルブタンが6割~7割程度含まれており、パワーガス缶はプロパンが3割~4割程度含まれています。安価品には主にブタンガスが入っています。
これらのガスは気化温度が異なります。ノルマルブタンは-0.5度、イソブタンは-11.7度、プロパンは-42度で気化します。
主に室内使用が想定されて作られているので気温が低い冬場は火力が不安定になりがちです。
冬場はパワーガス缶のほうを使用しましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
価格が安く入手しやすい 100均やコンビニなどでも販売されており、1本100円程度で購入できます。 また、カセットコンロがあれば家でも使えるため、残りガスも有効活用できます | 出力や耐寒性が低い CB缶は室内での使用を想定しているため、ノルマルブタンの混合比率が高く、パワーガスでも約0度以下で火力が不安定になります。 火力もOD缶より低く、約1.5kw程です。また、対応するガスランタンが少ないため、選択肢が限られます。 |
OD缶とCB缶の選び方
選び方は、使用する機器やシーンによって異なります。
OD缶は火力や耐寒性が高く、本格的なアウトドア料理や冬キャンプに向いています。
CB缶は価格や入手しやすさが高く、手軽な料理や夏キャンプに向いています
OD缶とCB缶の互換性とギアとのメーカー互換性について
OD缶とCB缶は、互換性がありません。OD缶用の機器にCB缶を使うことはできません。
CB缶用の機器にOD缶を使うこともできません。
また、同じOD缶やCB缶でも、メーカーやモデルによって対応するガス缶が異なる場合があります。
必ず火器と缶は同じメーカー同士で使用してください。
使用する前に必ずメーカーが同じかどうか、同じメーカーでも使用可能か不可か確認してください。
夏は車の中が熱くなるから燃料の運搬には工夫と細心の注意も必要だね
最近の夏がは異常に暑いからクーラーボックスに入れたりの工夫は必要。
燃料を積んだまま車を長時間駐車する事は避けた方がいいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。キャンプは不便を楽しむ側面もあります。
スイッチを入れれば自分のいる空間が、すぐ明るくなる日常の便利な生活と違い、明かりをともす準備をして明るくする。
その準備と手間も含めて非日常を楽しむのもキャンプの醍醐味だと思います。
その役目を果たしてくれるのがランタンです。
ランタンの明かりはキャンプサイトの景色を幻想的な雰囲気にしてくれて気分を上げてくれる重要なギアだと思います。
ランタンには燃料の違いや点火までの操作方法が違ったり、その燃料も扱い方法が違ったり気温や標高の影響を受けて調整が必要だったりします。
ランタンを安全に快適に使用する為には多少の知識は必要です。
私は、燃料の知識や組み合わせ方法を知ってから、今回のキャンプにはどのお気に入りのランタンを持って行こうかと考える時間も楽しいと感じています。
この記事の知識でみなさんのキャンプが少しでも安全で快適になって頂ければ、執筆の励みになります。
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