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おはようございます!『ハイらぼ』管理人のたき火ちゃんです。
キャンプを始めたばかりの時、テント購入で必ずと言っていいほど候補に入るのがドーム型テントです。
私達もキャンプを始めたばかりの35年以上前に一番最初に買ったテントはドーム型テントでした。
ドームテントは、ドームの形をしたテントで、登山やキャンプなどのアウトドア活動に広く使われています。
いちがいにドーム型テントと言っても、実はドーム型テントにも様々な種類と構造に違いがあるんです。
今回は、そんな初心者キャンパーさんからベテランキャンパーさんまで幅広く、人気のあるドーム型テントの構造別の種類や、ちょっとした歴史やメリットデメリットについても徹底解説していきたいと思います。
ドームテントの歴史
1930年代にエベレスト遠征隊や京都帝国大学の白頭山遠征隊が使った極地式円型テントがルーツとされています。
その後、1970年代に四手網型ドームテントやジオデシック型ドームテントが登場し、軽量性や居住性が向上しました。
ワンポールテントやパップテントも無骨でお洒落で人気があるけど、現在では、ドームテントの出荷か増えているみたいでテントの主流はやはりドームテントのようです。
世界初のドーム型テントを作ったメーカーは?
ドームテントを世界で初めて作ったメーカーは、モステントというアメリカのブランドです。
モステントは、芸術家であるビル・モスが創業したメーカーで、1960年代に世界初のドーム型テントを開発しました。
その後、1975年にマリリン・モスと共同で「Moss Tent Works」を立ち上げたことがブランドスタートとなります。
モステントは、芸術的で美しいテントを多く生み出しましたが、2001年に買収されてしまい、現在では幻のメーカーとなっています。
モステントのテントは、ニューヨークのMOMA美術館に永久収蔵されているほどの価値があります。
モステントの代表作としては、「スーパーフライ」や「スターゲイザー」(=星を観察する者)、「パラウイング」などがあります。
これらのテントは、市場になかなか出てこないヴィンテージテントで、マニアックなキャンパーに人気があります。
そんなモステントですが、製造時期に応じて本体に取り付けられるタグや製造場所が異なります。
- カムデン製
- シアトル製
- 中国製
大きく分けると3つに分類できるのですが、その中でもカムデン製であれば前期と後期、その他にシアトル製最終型などコレクターの間では更に細かく分類されているようです。
ビンテージジーンズみたいですよね!笑
モステントを2001年に買収した企業は、テントのメーカーではありませんでしたが、モステントのテント部門は、1994年にアメリカのアウトドア用品の大手企業であるREIに売却されました。
その後、2001年にREIからMSRというテントのメーカーに転売され、モステントのブランドは消滅しました。
MSRは、マウンテンセーフティリサーチの略で、1969年に創業したテントやクッキングシステムなどのアウトドアギアのメーカーです。
現在もテントの製造を続けており、高品質で高性能なテントとして人気があります。
日本ではモンベルさんが正規代理店となっています。
モステントやMSRは、ドーム型テントの先駆者として、世界中のキャンパーに愛されているブランドです。
ちなみにですが、モスジャパン株式会社という会社が現在は存在しています。
2020年に設立されたアパレル系の会社で、モステントの商標やアーカイブなどの使用権をメインライセンシーとして契約した会社のようなので、モスジャパン株式会社という会社は、モステントやMSRとは直接の関係はありません。
それで、モスジャパン株式会社はモステントのテントやタープの製造や販売を行っています。
あの「モステント」がメイドインジャパンとして復活しているという事になります。
ちょっとたき火ちゃん達には無理なくらいお高いですが、ご興味のあるキャンパーさんは、手に入れてみるのも良いかもしれません。
モステント憧れるなぁー
年代物のスコッチ片手に、ビンテージテントにビンテージギアに囲まれてソロキャンプしてみたいって思ってるでしょ?
ドームテントの特徴
ポールのたわみで風を受け流しやすく、耐風性に優れていることです。
また、自立式で設営が簡単で、移動もしやすいことです。
さらに、前室と呼ばれる居住スペースがあり、ある程度空間に余裕をもってゆっくりと過ごすことが可能です。
ザ・ノース・フェイスの「オーバルインテンション」というドームテントは、実際に1976年のパタゴニア遠征で時速200kmとも伝わる猛吹雪にも耐え抜いてアウトドアの分野に革命を起こしたと言われています。
ドームテントのメリット・デメリット
以下が、一般的なドームテントのメリットとデメリットについての説明です。
メリット | デメリット |
---|---|
ポールのたわみで風を受け流しやすく、耐風性に優れている 自立式で設営が簡単で、移動もしやすい 前室と呼ばれる居住スペースがあり、ある程度空間に余裕をもってゆっくりと過ごすことが可能 様々なサイズやデザインがあることで、用途や好みに合わせて選べる 初心者でも扱いやすいことで、アウトドアの入門としてもおすすめ | ポールの数が多いと重くなりがちで、収納時にかさばる 中心部分が高くなりがちで、壁側になるほど低くなることで、座れる場所が限られる 前室があるとテントサイズも大きくなるのでテントによってはサイトのスペースが必要になる 値段が高くなりがち |
ドーム型テントの構造の種類
ドームテントの構造の種類、その特徴と歴史とメリットとデメリットについて、以下のように説明できます。
ドームテントの構造の種類
構造分類 | 上面から見たフレーム構造 | |
Ⅹ型 | ||
Ж型 | ー | |
Y型 | ||
A型 | ー | |
うお座型 | ||
特殊 | ー |
ドームテントの構造の種類は、主にポール(フレーム)の配置や数によって分けられます。
一般的なものとしては、X型、Xリッジ型、Xキャノピー型、*型、双Y型、双Yリッジ型、うお座型、うお座リッジ型、Aフレーム型、Y型、Yリッジ型などがあります。
また、ジオデシック型という、ポールを複雑に交差させて強度を高めた構造もあります。
ドームテントの構造の種類ごとの特徴とメリットデメリット
ドームテントの構造の種類ごとの特徴とメリットデメリット、そして代表的な製品について、以下のようにお答えします。
X型
ポールをXの形に交差させる構造です。
耐風性や強度が高く、山岳用テントに多く使われます。
自立式で移動もしやすいですが、中心部分が高くなりがちで、壁側になるほど低くなるため、座れる場所が限られます。
代表的な製品としては、キャプテンスタッグのクレセントドームテントM-3105やヘリテイジのクロスオーバードーム2G、プロモンテのVL26、ヒルバーグのスタイカなどがあります。
クレセントドームテントM-3105は3人用と広めで2,599gと軽量です。
雨でも安心のフルフライ仕様で、インナーテントの出入口と天井に1mmメッシュを採用し通気性も良いテントです。
クロスオーバードーム2Gはシングルウォールで約690gと超軽量で、通気性と耐水性が向上しています。
VL26は国産でオールシーズン対応の軽量アルパインテントで、約1.59kgと軽く、ポールとフライの繋ぎ方が改良されています。
Xリッジ型
X型にリッジポールという短いポールを追加することで、テント上面の角度を広げ、側面を垂直に立ち上がらせる構造です。
上面の角度を広げる事で、居住性が向上し、出入りもしやすくなります。
代表的な製品としては、MSRのゾイック2やザ・ノース・フェイスのマウンテンショット1などがあります。
Xリッジ型で快適な居住スペースを確保しながら、スムーズな設営が可能。
インナーテントのキャノピーはマイクロメッシュで、通気性を高めて結露を軽減。
レインフライとフロアには、エクストリームシールドシステムコーティングを採用し従来の標準的なコーティングと比較して約3 倍長持ちします。
さらに、正確で耐水性が高い縫製によってシームテープをなくして、経年劣化によってシームテープが剥離するトラブルを解消すると同時に2,190gと軽量化しているテント。
マウンテンショット1は1.31kgで、4シーズン対応で耐久性が高いです。
Xキャノピー型
X型にキャノピーという前室を付ける構造です。
前室はタープの代わりになり、荷物の置き場やリビングスペースとして利用できます。
前室があるとテントサイトのスペースが必要になります。
代表的な製品としては、ニーモのクナイやコールマンのツーリングドームST、スノーピークのアメニティドームなどがあります。
クナイは約1.71kgで、4シーズン対応で強風にも強いです。
コールマンのツーリングドームSTは重量4,000gと重めですが、Amazonで人気があり、かなり売れているテントです。
アメニティドームSは約5kgと重めですが、前室のある3人用のテントです。
*型
ポールを*の形に交差させる構造です。
耐風性や強度が高く、自立式で移動もしやすいです。
中心部分が高くなりがちで、壁側になるほど低くなるため、座れる場所が限られます。
代表的な製品としては、ネイチャーハイクのCloudPeak2やヒルバーグのソウロなどがあります。
CloudPeak2は2.26kgで、耐水圧も3,000mmと高いです。
双Y型
ポールをYの形に2組交差させる構造です。
耐風性や強度が高く、自立式で移動もしやすいです。
中心部分が高くなりがちで、壁側になるほど低くなるため、座れる場所が限られます。
代表的な製品としては、MOBI GARDENのLIGHT WINGS DAC UL1やネイチャーハイクのCloudUp2などがあります。
LIGHT WINGS DAC UL1は約1.25kgで、3シーズン対応のソロテントです。
CloudUp2は1,830gと軽量で、耐水圧も高い2人用のテントです。
双Yリッジ型
双Y型にリッジポールという短いポールを追加することで、側面を垂直に立ち上がらせる構造です。
居住性が向上し、出入りもしやすくなります。しかし、ポールの数が増えると重くなりがちで、収納時にかさばります。
代表的な製品としては、ネイチャーハイクのMongar2やMSRのハバハバNX、ネイチャーハイクのCloudUp3などがあります。
Mongar2は約1.9kgで、前室が広く、耐水圧も4,000mmと高いです。
ハバハバNXは約1.7kgと軽量で、3シーズン対応の快適なテントです。
CloudUp3は約1.85kgと軽量で、3人用のテントです。
Y型
ポールをYの形に交差させる構造です。
耐風性や強度が高く、自立式で移動もしやすいです。
中心部分が高くなりがちで、壁側になるほど低くなるため、座れる場所が限られます。
代表的な製品としては、ネイチャーハイクのCloudUp1があります。
CloudUp1は210T/1.86kgと20D/1.56kgと超軽量で、3シーズン対応のソロテントです。
Yリッジ型
Y型にリッジポールという短いポールを追加することで、側面を垂直に立ち上がらせる構造です。
居住性が向上し、出入りもしやすくなります。
ポールの数が増えると重くなりがちで、収納時にかさばります。
代表的な製品としては、MSRフリーライトシリーズなどがあります。
自立式のダブルウォールとしては最軽量クラスのテント。
ポールとフロアを立ち上げてデッドスペースをなくしたインナーテントデザインによって、軽量で十分な居住スペースが確保されています。
Aフレーム型
ポールをAの形に交差させる構造です。
耐風性や強度が高く、山岳用テントに多く使われます。
自立式で移動もしやすいですが、中心部分が高くなりがちで、壁側になるほど低くなるため、座れる場所が限られます。
代表的な製品としては、モンベルのムーンライトシリーズがあります。
ムーンライトと言えばゆるキャン△で人気になったテントです。
吊り下げ式なので設営が簡単なテントです。ゆるキャン△の影響で購入された方は多いんじゃないでしょうか。
うお座型
ポールをうお座の形に交差させる構造です。
耐風性や強度が高く、居住空間が広く撮れるという特徴があります。
中心部分が高くなりがちで、壁側になるほど低くなるため、座れる場所が限られます。
代表的な製品としては、バンドックのソロドームやスノーピークのランドブリーズProなどがあります。
高い耐水圧に、快適な居住性をもつ多機能で高性能な一人用ソロドームテントです。
うお座リッジ型
うお座型にリッジポールという短いポールを追加することで、側面を垂直に立ち上がらせる構造です。
居住性が向上し、出入りもしやすくなります。
ポールの数が増えると重くなりがちで、収納時にかさばります。
代表的な製品としては、ネイチャーハイクのHibyやMSRのエリクサー、スノーピークランドプリーズProなどがあります。
Hibyは2~3人用は約3.2kgと軽量で、前室が広く、耐水圧も3000mmと高いです。
エリクサー2は2.24kgで、3シーズン対応の快適なテントです。
伝統的なうお座型フレーム構造の1~2人の使用に適したテントです。
耐久性も機能性も抜群で、一年中使い心地がよく、耐風性に優れ、頑丈が持ち味です。
ジオデシック型
ポールを複雑に交差させて強度を高めた構造です。
ドーム建築設計で有名なバックミンスター・フラーが考案した構造で、最も少ない材料で最大の強度を生み出すという特徴を持っていて球に近い形状になっています。
細胞骨格や分子構造にも見られる合理的な構造で、強風下にさらされる山岳用テントにも数多く採用されている構造です。
耐風性や強度が非常に高く、極地や高山などの厳しい環境に適しています。
自立式で移動もしやすいですが、ポールの数が多くて重くなりがちで、収納時にかさばります。
代表的な製品としては、ザ・ノース・フェイス ジオドーム4などがあります。
スパイラルドームは約11kgとかなり重めですが、6本のポールとワイヤーでテンションをかけることで、風速約26m/sにも耐えられる強度を実現したテントです。
ノースファイスのジオドームって、丸っこくてかわいいなぁー!
それにしても、たくさん種類があるんだねー知らんかったぁ~!
細かく分類すれば、もっと種類があるんだけど、この辺で勘弁!
まとめ
ドーム型テント!!と一言で言っても・・・
フレームの構造で色々な種類があるのに私たちもびっくりしました。
大型のドームテントは良く目にし、ファミリーキャンプの方には人気があります。
最近はたくさんの種類があって、ソロキャンプでもオシャレなテントが多くなり、選ぶのにかなり悩みますよね。
重量や色、耐久性、特徴もそれぞれで、初めて購入するときはどれをチョイスしたらよいかと…。
そんな時、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
重量などに若干、差が生じてる部分もあるので、購入の際はご確認お願いしますね。
今回はドームテントに特化した情報をお届けしましたが、テント選びのお力になりそうですか?
皆さんのお役に立てれば、執筆の励みになります。
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